パティスリー研修6 ピュイダムール
前回のブログを読んでいただいたお客様より、早速グラン・ピュイダムールのご注文を頂きました、誠にありがとうございます。
さて、今回は何を書きましょうか。
飴細工の花の事を思い出しました、私は研修生として仕事を教えてもらう立場だと思っていたのですが、研修が始まって1ヶ月経った頃だったか? ご主人のデュポンさんから、飴細工のバラの花が造れるらしいな(もう1人の師匠、ボゲィ氏から聞いてるぞッと)お店ではシェフのマルセルも同僚2人もマジパンの花しか作れないらしく、私に作って見せろと(研修生の私に)、同僚のベルトンは学校でリボンのひき方は教えてもらったけどバラの花は作ったことが無いから教えて欲しいと、研修生の私が飴細工のバラの花を作る事に···
作ってみると、皆が褒めてくれて(デュポンさんも)同じものをこの箱にいっぱい作っておいて欲しいと(600×400cm位の乾燥剤の入った蓋付きのケース)、お菓子の仕込み、仕上げをしている以外の空き時間(昼食後の休憩時間など)にせっせと作る事になってしまいました。(しかもマルセルに教えながらです) 当時は薄いゴム手袋が一般的でなく、素手でやっていたのですがマルセルは汗かきで飴の表面が直ぐにベタベタになり気持ち悪かったのを思い出しました。
結構豪快に···(研修中にはトータル50個位バラの花を作ったと思います)
全部、注文のお菓子に飾ってくれました。
流石にピュイダムールには飾りませんがクロカンブッシュなんかには最低でも3個~5個飾ってました。
内緒ですか、毎月結構な金額のお小遣い(給料?)を貰っていました。当時勤めていた専門学校には、内緒にしなさいとご主人から釘を刺されていました。 最低賃金位は頂いていたようです。(毎月1000フランづつ増えていました) 朝、昼、夜の3食付き、部屋代無し、遊びに行く暇も無かったですが。
普段は朝一番にクレームパティシエール(カスタードクリーム)を炊き、2Lの牛乳で(多い時は4L×4回。一番大きな鍋に4Lまでしかはいらなかったため) その後、店出しのプティガトーの仕上げ(タルトレット、シュー、バタークリームの様々な菓子、サバランなど)、ピュイダムール組み立て一部仕上げ、7:00過ぎに朝食を摂り、明日以降の仕込み(私は追加のピュイダムール)という流れでした。
続きは、また。